山本真理子 帝京科学大学
付添犬は虐待などの被害を受けた子どもが、安心して自分の受けた出来事について他者(司法関係者/医療従事者など)に伝えられるよう手助けをする犬です。虐待などでトラウマを受けた子どもが、事情聴取などでさらなるトラウマを受けないように精神的にサポートすることも大切な役割です。日本では、アメリカで生まれた「コートハウス・ファシリティ・ドッグ」を参考に、Courthouse Dogs® Foundationと連携のもと、日本の現状に合わせた「付添犬」のシステムを2014年から構築してきました。安心で安全な付添犬活動のために、子どもを包括的に支援するNPO法人子ども支援センターつなっぐに「付添犬認証委員会」を設置し、付添犬とハンドラーの認証、ハンドラーの研修、付添犬とハンドラーの派遣、普及啓発活動等を行っています。付添犬の活動は、弁護士、精神科医、獣医師、介助犬訓練士などの多職種連携にて実現しており、意見交換会では、付添犬に求められる適性について、それぞれの専門の先生にご紹介していただきます。