特定非営利活動法人

動物介在教育・療法学会

Asian Society for Animal-assisted Education and Therapy

ASAET

動物介在教育・療法学会 理事長 柿沼 美紀

 新年あけましておめでとうございます。本学会の会員の皆さまにおかれましては、ご健勝にて新年を迎えられたことと心からお慶び申し上げます。

 旧年中は,本学会の事業活動にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

 世界遺産に指定されている小笠原諸島はおがさわら丸で24時間、約1000キロのところにあります。おがさわら丸で竹芝桟橋を出航し、東京湾を出ると、八丈島までは、島が時折見えますが、その後はひたすら海が続きます。現在父島と母島には2500人ほどの人が住んでおり、父島には村立小中学校と都立高校、母島には村立小中学校があります。1週間に一度の貨物が村の人々と観光客の生活を支えています。

おがさわら丸

 主な陸地から1000キロも離れたところにあるこの島々を最初に「発見」したのはスペイン人と言われています。16世紀のことです。その後17世紀には紀州を出航した船が漂流して、その存在を江戸幕府に報告しています。その後江戸幕府は何度も調査団を送っています。
 16、17世紀の航海技術、そして航海に出ようと思う人たちのエネルギーはどのようなものだったでしょうか。「板子一枚下は地獄」という言葉がありますが、海が荒れれば、海が穏やかになるのを待つこと、陸地を探す以外にできることは限られています。人々は航海を通して、さまざまな技術を開発してきました。そういった人々のエネルギーと知恵がアメリカ大陸の「発見」や、月探索を可能にしています。
 人には、他の霊長類に比べ、移動をおそれず、道具を駆使して環境に適応する能力があります。人は種の特徴的として、フロンティア精神を備えているのかもしれません。開拓が必要と感じるリーダーが現れ、思いを一緒にする人たちがそれぞれの能力を駆使して共に行動します。政治も科学も芸術もそのようにして発展してきました。

 本学会も、的場先生を中心に動物介在教育と療法の普及を目指して平成20年に発足しました。荒波も凪もあり、仲間も増えながら航海を続けている状態です。学会員の皆様にも、積極的に学会活動に貢献していただきたいと思います。

 最後になりますが,会員の皆様方の本年のご活躍とご発展,ご多幸をお祈りし,新年のご挨拶とさせていただきます。

小笠原諸島

母島南崎